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真の父母様に捧げた顯進様の特別書信(2008年3月23日)-07

先回からのつづき

2.統一運動再整備(リポジショニング)の必要性

4)世界財団を中心としたグローバル経済エンジンの構築

UPFを中心にして、グローバル運動組織を建設すべき必要性と同じように、
世界のすべての営利団体と活動は、
世界財団(International Foundation)を中心に一つにならなければなりません。
このような組織の支えなくして、すべての摂理活動は持続できません。
まさにこのような理由から、お父様はわたしに世界財団を作るようにと責任を与えてくださったことがわかります。

お父様はよくご存知でしょうが、
お金の使用と支出を統制する権力は、
財政支援を受ける対象である非営利摂理機関を、破壊したり買収したりすることができる強力な武器になりえます。
更には、摂理的な認識が少なかったり、無知な財政担当者の意思により、このような機関が振り回されることもありえるでしょう。

財団は摂理機関を右往左往させたり、「正しい」決定をひっくり返したりする間違いを犯してはいけません。

それを確実にするために、
財政運用に関する苦情と不満を処理したり、監督調整機能を遂行したりすることができる独立した機構が作られる必要があります。
そうしてこそ、摂理のための公的な資金が、私的な利得や過度な影響力発揮に利用されることを防止できるのです。

愛するお父様、
わたしは、すでに公職を引き受けた98年から、お父様が願われる目標を達成し、新しい摂理の先頭に立つことができるよう、祝福家庭の文化と統一運動の基盤を作る為に、最善の努力を尽くしてきました。

昨年末、わたしはお父様に、今、私たちは分かれ道に立っており、私たちがどのような「方向」を選択するかによって、私たち統一運動と真の家庭の未来が決定されると申し上げました。

お父様、わたしは息子として、
お父様の使命を助けること以外に、何も願うことはありません。
そのためのわたしの率直な態度が、少なからぬ誤解をもたらしたり、
お父様の聖業を認めず、そしるように見えたかもしれません。
しかし、これは
わたしの純粋な意図とは全く関係がありません。

人々が心ない言葉を作り出し、
更には事実を歪曲するような環境の中で、
わたしの純粋な若さと原理的感覚は、このようなことを許すことが出来ず、
結果的に敵対的行動をとったりもしました。

わたしが余りにも正直で率直であったため、
時としてお父様の心に深い傷を与え、
わたし自身にも取り消すことの出来ない不安をもたらしました。

しかし、今になって私が悟ったことは、
いくら真実と正直が重要だと言っても、家族内では、
これを忍耐と理解する心でよく包み込まなければならないということです。

お父様、あなたの生涯の見本を通して、わたしは
多くのことを悟ることができました。
こんにち、わたしの立場に関してお父様が、
何故わたしが山から降りて、
再び公的な使命を始めたのかを聞いてくだされば幸いです。

2005年の初め、お父様の指示の後、
わたしはどのような困難なことが起こるかよく知っていましたので、
自分の使命を更に進めていく力と意思を失っていました。

わたしは、私たちの家庭の現実を余りにもよく知っていたために、
真の家庭が公的に現れる時、真の家庭に対する信頼の薄さを最も心配していました。
しかし、突然、私たちは、すべての欠点を持ったままで、世界の前に現れるようになりました。

わたしは、指導者たちの党派的文化と政治的関係が、
私たちの家庭を汚染することは、時間の問題であることを知っていました。

「類は友を呼ぶ」という言葉と
「水は高きより低きに流れる」という言葉のように、
私たちの運動内にある境界線が、共通の目的と利害関係を持つ人々によって、
私たちの家庭にまでもたらされることを知っていました。
わたしにとってそれは、
真の家庭の理想を根本的に壊すものとして、
許すことのできないものでした。

わたしは、
自分の利益を優先する政治的な過程や体制の中では、神さまを見出すことができず、
反対に
寂しく
自己犠牲が要求される場で、
神さまを見つけることができました。

そのために、いつも汚れのない自然が、
わたしの「本当の教会」であり、
そこで神さまが、わたしの中に存在していることを体験させてくださり、
わたしの行くべき道を悟らせてくださいました。
あの深いアラスカの山の中で、
神さまは、わたしに山から下りて、お父様を助けて差し上げなさいと語られました。
今はいかなる時よりも、お父様がわたしを必要としている、と悟らせてくださいました。

しかし、再び戻ってきた時の状況は、
わたしが想像したよりもずっと難しくなっていました。
わたしはその後、家庭の中ですら、わたしとわたしが行っていることに対して、
多くの誤解を受けるようになりました。
更に、偽りの考えが事実のように形作られ、
わたしが真の家庭に関心を持たないで、強欲にもすべててを支配しようとし、周囲の人たちの謀略に振り回されている
と攻撃されました。
根拠のないでっち上げに、わたしの兄弟たちが同調し、
ご父母様さえも心が揺れ、ある時にはそれを認められるような印象を受けた時、
わたしは
当惑せざるを得ませんでした。

人は歳をとり、時間が過ぎれば変わるものだと言いますが、
生まれつきの根本的な性稟は
変わることなく、むしろ生涯の経験を通して深さを増していきます。

35 年前の清平で、
他の兄弟たちがご父母様と一緒に船に乗れるようにと、自ら後に残ったその子供、
お父様がそのように記憶しておられるその子供に対し、
このようなうそが投げられているのです。

お父様、
摂理的なみ旨に根ざした共通の目的と方向性なしには、
このような混沌と分裂は、次世代にも持続するでしょう。
これに関してわたしは、ご父母様にすでに何度も率直にお伝えしました。

お父様の本当の「レガシー」を正しく認識し、
お父様の波乱万丈な生涯の原動力になったその「夢」の相続を受けてこそ、
本当に「一つになる」ことができます。

お父様が創造原理を通して現された「神様の夢」が、
私たち統一運動は勿論、真の家庭を導く光とならなければならないと、
わたしはいつも信じていました。

ご父母様の直系だと言って、自然に神様と人類が願う真の家庭になるのではありません。

真の父母様が、限りない試練と苦難を通して真の父母の立場にまで上がられたように、
私たちも、神さまと人類が願う真の家庭になるために、私たち自らを磨いていかなければならないのです。

お父様、わたしに対してご心配なさらなくても結構です。
どのような困難と誹謗がわたしの前を塞いだとしても、
お父様とみ旨のためのわたしの覚悟と行動は続くでしょう。

お父様の夢とレガシーは、
私たちを通して世界の前にずっと広がっていくでしょう。

神さまは実に神秘的に働かれます。

お父様は、この摂理の最後の時に、
父子協助がどのくらい重要かということを、わたしに語られたことがあります。
その時にはわたしは理解できませんでしたが、
このすべてのことを通して、今ようやく悟るようになりました。

アダム家庭で、サタンは長子権、父母権、王権という三つの位置を奪っていったと
お父様は教えられました。
それによってサタンは、血統と父子の関係を神さまから奪っていきました。

この理想を復帰するために、お父様は、わたしに公的な責任を与えられた時から、
わたしに絶対的にお父様とアラインすることを願われました。
しかし、それを感じる次元に留まり、今まで本当に「悟る」ことができませんでした。
今になって、この悟りを得ることができるようにしてくださった神さまに感謝を捧げ、お父様の大きな理解と忍耐に心から感謝いたします。

長い時間聞いて下さり、深い思いやりをくださったことに感謝申し上げます。
孝進お兄さんの昇華で、心を痛めておられるご父母様を思いながら、
更に一層、孝子の道理を果たして参ります。

 あなたの愛する息子、顯進拝上
 天一国8年(2008年)3月23日