全世界の統一家の皆さんへ
長い間熟慮し、忍耐を重ねた末、
神さまの摂理と統一運動の現状に対する、わたしの考えや懸念を、
同じ信仰を持つ祝福中心家庭共同体の皆さんにお伝えすべきである
という結論に達しました。
今の歴史的な時は、
神さまの摂理を促進するための、かつてない機会に満ちています。
それは、春の兆しと共に訪れる、刷新と新生の時代を象徴しています。
私たちの統一運動は、荒野路程を通して、
冬の熾烈な迫害の厳しさに耐えてきました。
しかし、今や後天時代に入り、神さまの摂理は、
蕩減復帰時代に蒔かれた私たちの犠牲の結実を、
収穫すべき時になっています。
今こそ、私たちの運動に対する汚名を晴らし、
実体的な地上天国を建設するという私たちの確信とビジョンを確認し、
収穫する時なのです。
それにもかかわらず
私たちは、今の時代に懸けられた天の期待と、
現状の間のギャップを、どうやって埋めるのかという
深刻な課題に直面しています。
多くの皆さんはご存知だと思いますが、
わたしは公的活動を通じて、お父様の生き方と教えの中に示されている、原則と価値観に基づいて祝福中心家庭を指導すると共に、
神さまの摂理の方向性と目標を、明確にしようとしてきました。
わたしは多くの皆さんに、
あなたは「拡大された真の家庭の一員」であり、
あなたが5パーセントの責任を果たせるかどうかは、
あなたが真の愛、生命、血統という真の家庭理想を
どれだけ実体化するかにかかっている、と話してきました。
皆さんの兄として、祝福家庭共同体全体を指導し、
結束させるのは、自分の責任だと考えてきました。
とりわけ今のように、
真の家庭と私たちの運動について、内部からも外部からも誤解が生じている時であれば、
なおさらのことです。
ところが今日、
私たちの運動の重要な組織の指導者たちは、
真の家庭の内部の不和や、微妙な人間関係に関する内容を、
祝福家庭共同体の内部に止まらず、世間に対してすらも、
積極的に公開しようとしています。
彼らは、
わたしとわたしの家族
ならびにわたしと共に働く人々に対し、
意図的な歪曲と、あからさまな嘘を用いた、攻撃を繰り返しています。
彼らは、
わたし及びわたしと共に働く人々を、
天のみ旨を代表すると自負する人々としてはありえないような方法で
中傷しています。
彼らは、
わたしが指導しているすべての組織とプロジェクトを妨害するという目的のためには、
それがどのような結果をもたらすかを、全く気にしていないようです。
彼らの目的は、
わたしとわたしがしている仕事を妨害することですが、
深刻な被害は、
私たちの運動全体が被っており、
真の父母と真の家庭の理想が傷を受けています。
何よりも深刻なことは、
お父様のレガシー(伝統)が危機に瀕しているということです。
これらの指導者たちは、
わたしとお父様との関係や、
わたしのお父様に対する愛について、よく知っていると主張し、
それを評価しながら、わたしを批判してきました。
そして
わたしがお父様を裏切ったとか、
見捨てたとかいうことを、ほのめかすことまでしました。
もちろんわたしは、
彼らがやろうとしている方向にも、
高圧的なやりかたで進めていくその文化に対しても、
同意することはできません。
それは、
お父様が生涯をかけて用意してこられた摂理の道から、彼らが
外れて行こうとしているからであり、
私たちの運動の拠って立つ原則と価値観を、彼らが
歪めているからです。
これだけは絶対的に
はっきりさせておかなければなりません。
わたしはお父様の息子であり、
お父様が生命を懸けて来られた理想と原則に対して、
わたしも絶対的に生命を懸けています。
この一点は何ものも決して変えることはできません。
たとえ何が起こったとしても、
永遠の血統の絆は、消滅することも破壊されることもありえません。
わたしとわたしが指導している組織に対する一斉攻撃について考える時に、
多くの皆さんは、果たしてこれらの非難が真実なのだろうか、
もしも真実でないとすれば、どうしてそれに対してわたしが今まで沈黙を守っているのかと、きっと不思議に思っておられるのではないでしょうか。
わたしに近い人々は、
こうした露骨な人格攻撃と非難に対して、
断固として否定し反論するように勧めてきました。
しかし、それに対しわたしは
「反論して何になるのか?」と答えました。
これらの非難の背後にいるのは、わたし自身の家族であり、
私たちの運動の傘下組織の指導者たちなのです。
わたしは、如何なるレベルであれ、
彼らとの間で、このような問題にからんだやり取りを、決してしたくありませんでしたが、彼らは、
やっきになって対立構造を作り出そうとしてくるのです。
これは困った事でしたが、
良い選択肢がありませんでした。
そこでわたしは兄として、
先ずわたしの両親の尊厳を守り、
わたしの家族と私たちの運動の現状に責任を取るために、
沈黙を守る
という選択をしたのです。
しかし、
数度にわたる誹謗中傷ツァーや、有料メディアによる中傷キャンペーン、組織的なデモ、訴訟等々を含む三年間に及ぶ絶え間ない攻撃の結果として、
今や私たちの内部問題は、公けの領域に広がり、広く一般に知られるようになってしまいました。
祝福中心家庭の皆さんの多くは、
おそらく組織の指導者たちの宣伝しか聞いていないでしょうから、
私たちの信仰共同体の中での紛争が、
一体どの程度まで公の場で報道されてきたのか、あまり気がついておられないかもしれません。
しかし、最初に私を破壊するための本格的な攻撃が行われた韓国では、
ほとんどの韓国人、特に平和大使たちは、
様々な教会組織の指導者たちの態度や駆け引きに、愛想をつかしています。
「中心者と絶対的に一体化する」(蕩減復帰時代に立てられた条件)ように慣らされている教会員たちとは違って、私たちの運動の外部の人々のほうが、かえって物事をはっきりと見ることが出来ています。
それゆえ彼らは、こういった指導者たちの、独善的で無責任な行為に対して、腹を立てているのです。
2008年の末までに、
平和大使運動やUPFとグローバルピースフェスティバルの拡大を通して、私たちの運動は、世界中の影響力を持った人々の間でどんどん評価されるようになってきました。
とりわけ韓国ではそうでした。
「神さまの下の一家族」というビジョンは、
信仰を持つ多くの人々の心を捕らえ、自分自身の宗派の枠を超え、その他の様々な壁を超えて互いに歩み寄り、平和世界の建設に参加したいという熱意に、火をつけました。
初めて、外部の大きな社会が、私たちの努力を評価しただけでなく、
多くの皆さんが想像もつかないような形で、参加したい、とまで願うようになったのです。
皆さんもおそらくご承知のことと思いますが、
わたしはこういったことを、すべてお父様の明確な支持の下で進めていました。
私たちは摂理の最前線に立ち、
神さまの人間に対する夢を堂々と明らかにし、
私たちが最も大切にしている原則と価値を高めたのです。
別の言い方をすれば、
私たちの提示した目的と実際の活動の間には、
なんの「隠された意図」も「下心」もなく、
ただ絶対的な合致(アラインメント)だけがあったのです。
(次に続きます)