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世界の祝福中心家庭に送る顯進様の公開書信(2011年11月26日)-03

(前回からの続きです)

もしあなたが
祝福中心家庭ならば、
たとえどのような基準であったとしても、
神さまの本来の創造目的は、
神さまの愛と生命と血統を地上に拡大することのできる、
神さまを中心とする家庭を
築くことであった
ということを知らなければなりません。

お父様が説明されるように、
そのような家庭では、
神さまの下の一家族として生きる一人ひとりに対し、
神さまは
世代の枠を超え、ご自身の息子娘として相対されることにより、
神さまが
家庭の中心となられるのです。

ですからお父様は
平和神経、特に第一メッセージの「神様の理想家庭と平和理想世界王国」の中で、
神さまと人間の最も根本的な関係は、
親子の関係である
と強調されています。

この本来の理想が
人類歴史の初めにおいて実現されなかったので、
本来の創造目的を完成するという
神さまの摂理の目標は、
変わらずに残っているのです。

真の家庭理想の核心は、
平和メッセージ1に最もよく表現されています:

まず第一にその家族の一人ひとりが真の愛の主人となります。
神さまが創造された最初の人間は、
男性格を代表したモデルとしてのアダムと
女性格を代表したモデルとしてのエバでした。
彼らが真の愛の見本となる人格者、
主人になる道とはどのような道だったのでしょうか。
一言で言えば、
神さまを父として侍って生きていける、
父母と子女の関係を確保する
モデル平和理想家庭でした。
神さまと一つの家族を成し、
永遠に喜びを感じて生きる道である、という意味です。

理想家庭とはどのような姿でしょうか。

創造された天宙の源泉、根源、主人は
神さまです。
同様に、摂理の源泉、根源、主人も
神さまであって、
いかなる組織でも機関でも個人でもありません。

お父様はその摂理を結実させる使命、即ち、
真の家庭の理想を実現し、
それを
天地の全人類に拡大するという使命を引き受けられたのです。

神さまの摂理という観点からみれば、
それこそがメシヤの使命であり、
お父様の生涯をかけた信念であり、
業績でした。

お父様はその目的を実現するために
多くの組織体を作られましたが、
これら一つ一つの組織は、
あくまでも目的のための手段であって
目的自体ではありませんでした。

この根本的な一点さえ理解できれば、
お父様の使命は、
決してある宗教団体や教派を設立することではなく、
神さまの本来の創造目的を成就することであった
ということが、はっきりとわかるはずです。

***

ところが、現在の私たちの運動は、
宗教団体を建設することに焦点をあてるようになり、
「統一教」を
神さまの摂理的願いの頂点であり、最高の表現であり、従ってお父様から受け継ぐべきもの(レガシー)であるとして宣伝しています。

このような取り組み方は、
500巻を超えるみ言葉選集にも収録されている、お父様の生涯をかけた一貫した教えと
矛盾しています。

1990年代から新千年紀の初めにかけての、
統一教会時代の終了宣言と平和連合組織の始まり、
それに続く大規模な祝福行事から、平和大使運動の開始に至るまで、
お父様は一貫して、
私たちの運動が
古い統ー教会の荷物を下ろして、
真の家庭理想の実現により
世界を平和へと導いていけるように
指導してこられました。

宗教指導者たちに対し、宗教の壁を超えよと訴え、
そうした壁や境界線は、
人類を神さまのみ旨について無知にしておくための
サタンの策略であると強調しているのが、
他ならぬお父様であることを考えるならば、
現在の指導者たちのとっているこういう姿勢は、
いっそう容認しがたいものとなるでしょう。

お父様は、
平和神経の中で一貫して
「無知に完成はありえない」と警告しておられます。

ですからわたしは、
現在一部の指導者たちにより直接煽り立てられている
私たちの運動の混乱について
深く憂慮しています。

その指導者たちは、
神さまの摂理と
私たちが重要視してきた原則と価値を放棄させるような、
不和を煽る誤った情報を流すことによって
説教壇を
汚しています。

ですから、わたしは兄として、
今やこういった問題に取り組み、
祝福中心家庭が、
真の家庭の拡大家庭の一員、かつ神さまと真の父母様の息子娘として、
正しい先例となることができるように教育し
指導する以外になかったのです。

はっきりさせておきたいことは、
家庭連合、(米国)統一教会、日本統一教会その他の組織の現在の指導者たちが、
神さまの摂理に正しく一致し、お父様のレガシーを正しく代表しているとは、
わたしは
考えていないということです。

ですから、現在、わたしが
神さまの摂理的目的とお父様のレガシーを支援するために、
グローバル・ピース・フェスティバル財団を通して進めている活動は、
こういった組織とは
直接的には
何の関係もありません。

しかし、それでもなおわたしは、常に
理想家庭に根ざしたお父様の本質的な教えに賛同し、
それに従って生きていきます。

そして最後には、
わたしが成し遂げることは、
お父様の生涯の活動の
「よき結実」となり、
「神さまの下の一家族」の夢を実現しようとする
神さまの摂理に導くようになる
と確信しています。

(次に続きます)