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世界の祝福中心家庭に送る顯進様の公開書信(2011年11月26日)-04

(前回からの続きです)

すべての祝福中心家庭の皆さん、
皆さんに思い出して頂きたいのは、
お父様は私たちに
真の愛の「主人」になれ
と強く勧めてこられたということです。

というのは、
真の家庭を創ることが
天国の門を開ける鍵
だからです。
これが、
自分が祝福中心家庭としての資格があるかどうかを判断するのに用いるべき
基準です。

しかし、
現在統一運動の中で奨励されている文化では、
信仰の最高の表現は、
主人と僕の関係における絶対的服従であると強調しています。
さらに、
「他のために生きる」という真の愛の原理を育てるよりも、
この文化を奨励している人々は、
メンバーを脅かし、
自分たちの計略に賛同しない長老たちを人格攻撃し、
さらに甚だしくは、
お父様の実の息子を攻撃し、
疎外することまでしています。

こうした基準は、
主体対象の双方を高める真の愛の文化に基づいた
真の家庭理想の実現に導くのではなく、
むしろ
主人と僕の関係を土台とした
抑圧的な文化をもたらすでしょう。

***

今こそ、まさに
旧い時代が終わって新しい時代が始まる、
終末の時を迎えたことを
悟らなければなりません。

これこそが
後天時代の背後にある
意味です。

1990年代の半ばから私たちの運動を規定した定着時代、
そして2004年の後天時代の発表を通し、
そのような時代が来ることに
誰しも
気が付いていたと思います。

わたしが、1998年に公的使命を始めてから、
多くの経験を通して気づいたことは、
多くの熱心なメンバーの精誠と投入にもかかわらず、
統一運動は
深刻な限界を抱えているということであり、
神さまの摂理の要求に応えるためには、
それらの問題に
取り組まなければならないということでした。

そのため、わたしは
2000年から2004年にかけて世界を巡回し、
メンバーたちに
蕩減復帰時代の荷物を捨てて、
定着時代に備えなければならない
と訴えました。

さらに、
指導者たちを正しく教育して欲しいという
お父様からの緊急の要請に応えて、
わたしは
48歳以下のすべての指導者のための21日特別修練会を開催し、
彼らを、
今までのリーダーシップ文化から切り離すために、
アベルの役割の
本当の意味、責任とリーダーシップ等について
教育しました。

わたしの観点からみると、
以前から今に至るまで
最も深刻な問題は、
私たちの運動における
リーダーシップ文化です。

原則と真の愛の価値観を守り、
神さまの摂理に合致(アライン)した真の主人
になろうとするのではなく、
核心指導者たちは、
お父様の承認をもらうことによって
自分の個人的な計画を
促進しようとすることが多いのです。
時には歪曲されたり、明らかに間違った報告をすることによって、
自分の計画を
進展させようとするので、
それが
祝福家庭を深刻に傷つけたり、
さらには統一運動全体、特に
お父様の評判を
傷付けたりしてきました。

そのような文化は、
真の愛と奉仕するリーダーシップの文化を見せることの出来る
真のリーダーを創りだすのではなく、
非道徳的な
政治的活動家を創りだしてしまいました。

最終的には、リーダーは
自分の行動に対して責任があるわけですから、
利己的な理由によって変更することができない
明確な絶対的原則と価値によって
指導
されなければなりません。

政治的日和見主義者のように行動するリーダーは、
明らかに
非道徳的であり、
すべての道徳的権威を
失っています。

ですから、
わたしがいつも信じていることですが、
リーダーは、
神さまと真の父母様と真の家庭と全人類の前に、「私は指示に従いました」と主張して、
自分の責任を逃れることは
出来ません。
むしろ常に、
神さまの摂理に一致した良心の声に、忠実に
生きなければならないのです。

祝福中心家庭として、皆さんは
神さまのみ旨の主人でなければならず、
それゆえに個人の生活においても、
家庭や組織内の生活においても、
摂理の方向に
一致するとともに、
個人や共同体における意思決定において、
私たちの原則と価値観を
正しく反映するように
よく
考えなければなりません。

リーダーであれば、責任がもっと大きく、
言動に対して
より大きな責任が
要求されます。

平和メッセージ1で、お父様は
すべての祝福家庭の願望を、
ご自分の言葉でこのように表現しておられます。

真の愛の本体であられる神さまに似る
最善の道が、
真の愛の実践を通して
真の愛の人格者になり、
真の愛の主人になる道だと言いました。
その道こそが、
私たちも真の父母になれる道だと言いました。
そうであるならば、
真の愛の人生とは、どのような人生でしょうか。
真の愛は、
公益性を持つ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。

真の愛の理想とは正反対のものとして、お父様は
偽りの愛を比較しておられます。

自己中心の愛は、
相対を自分自身のために存在させようという願望を隠した仮面ですが、
真の愛にはそのような腐敗がありません。
真の愛の本質は、
受けようという愛ではなく、
人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。
与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。

わたしを理解しようと思うなら、
お父様のこれらのみ言葉を
自分のものとしなければなりません。

(次に続きます)