全世界の統一コミュニティの皆さんへ
わたしは、基元節に近づいている今、
非常に深刻、かつ切迫した思いで、
この手紙を書いています。
私たちは、既に先天時代を過ぎて、後天時代に入りました。
それは、神さまの本来の理想を実現することのできる時代、
また実現しなければならない時代です。
基元節は、
創造原理に説かれている神さまの夢が、地上に最終的に実体化するという、
神さまの摂理と人類歴史における、新しい時代を宣布する日
となるべきでした。
神さまは人類歴史を通して、この日を迎えるために
熱心に、準備をしてこられました。
その日は、
神さまの人類始祖アダムとエバに対する期待が勝利的に実体化された真の家庭が登場する、
摂理的転換の時となるべきでした。
そして、
この理想家庭の勝利的基台を中心として、
神さまの真の愛、真の生命と真の血統が繁栄し、
家庭から氏族、国家、世界へと拡大してゆくはずでした。
神さまの真の愛の主権が、全人類に広がり、
神さまの下の一家族の夢が実現される日
となるはずでした。
このような天の願いをご存じだったお父様は、
この摂理の目的を成し遂げて、神さまの心情を解放するために、
揺るぎない孝行心で、人生のすべてを、捧げてこられました。
平和神経第一章の「神様の理想家庭と平和理想世界王国」というタイトルに表現されているように、お父様は、
永遠の平和のための勝利的基台として、
この地上に
真の父母と真の家庭の実体的定着を
神さまに捧げる道を、追求してこられました。
それと同時に、
神さまの実体的主権としての平和理想世界王国、即ち
天一国の開門を可能ならしめるために、
祝福中心家庭と平和大使たちを通して、
世界的カイン圏とアベル圏を一つに
しようとしてこられました。
お父様は、勝利的な基元節を、
神さまと全人類に捧げるという目標に向かって、
休むことなく、働いてこられました。
しかし、
悲劇的にもお父様は、
その目標の完結を見ないままに、霊界に逝ってしまわれたのです。
これは決して、お父様が願われたことでも、予測されたことでもなかったのです。
それに加えて、天の期待と摂理の目的という観点からすると、
現在の統一運動は、
神さまと全人類の前に、この歴史的、かつ聖なる基元節の日を、
祝賀する準備が、全くできておらず、その資格も
全くない状態である
と言わざるをえません。
神さまのみ旨に完全に一つになって、
神さまの手足となるのではなく、
現在の統一運動は、
対立と混乱と無秩序の状態に陥っています。
ここ数年は、原理に反する内容の馬鹿げた神学が現れ、
真の父母様を神格化し、
真のお母様を神様の夫人として発表しています。
現指導部は、
この日を
単なる象徴的儀式の日に、
もう一つの恩赦祝福により「特別の恩恵」を受ける日にすり替えることにより、
この日の本来の意義を、矮小化する
愚を犯しています。
私たちの運動内で、こうした憂慮すべき動きが出てくるにつれて、
多くの祝福家庭が、
天の前に、自らの5パーセントの責任分担を放棄し、
現指導部の誤った教えに、盲目的に従うことにより、
自己の良心の声を無視しています。
お父様の生涯と、
お父様から受け継ぐべきもの(レガシー)を尊重することにより、
その心情を慰労することを願う息子として、わたしは
神さまの復帰と再創造の摂理の、不変、絶対、永遠、唯一なる目的に根ざした、
お父様の生涯の夢を、
実現することを決意しています。
お父様の血肉として、
お父様がわたしを通して生きて下さることにより、
勝利の一日を、
神さまの前に、捧げられるようにしてあげたいのです。
またわたしは兄として、祝福中心家庭に対して、
基元節の本当の意味を明らかにし、
この重大な歴史の分岐点において、
神さまの期待を全うするという、深刻な責任に、
皆さんを目覚めさせる責任を感ずるのです。
(つづく)