2022年8月、私は
「統一運動が如何にしてアダム的権威の喪失に苦しむようになったのか」と題する
公開書簡を出しました。
それを出してから15ヶ月の間に、
書簡に述べた前提を実証するような、多くの出来事が起こっています。
神さまの中心的な摂理に「偶然」はありません。
「わたしの実によってわたしを知るであろう」というイエスさまのみ言は、
今でも最も適切なものです。
「良い実」は、祝福によってもたらされ、
「悪い実」は、呪いによってもたらされます。
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先の書簡では、神さまの摂理が常に
アダム型人物を中心にしてきたことを説明しました。
人類の復帰は、事実上、
先祖家庭であるアダム家庭の復帰から
始まらなければならないからです。
アダムが堕落し、その息子アベルが亡くなった後、
神さまは、第2アダムであるイエスさまを中心として
最初の家庭を復帰しようとされました。
その後、イエスの十字架により二千年の蕩減路程を経た後、
第3アダムである文鮮明師が来られることになりました。
やがて文鮮明師(以下、文師)は1998年、
息子である文顯進博士(ヒョンジン・プレストン・ムン博士)を第4アダムであり、
ご自身の後継者であると公認されたのです。
メシアの使命には、
創造原理にある三大祝福を成就することと同時に
アダム家庭の失敗を復帰することが含まれます。
この家庭の第一の失敗は、
アダムとエバの関係における「ジェンダー問題」の失敗です
(これにより、歴史を通じて男女間の問題が生じることになりました)。
第二の失敗は、カインとアベル(第二世代)の失敗であり、
これにより人類歴史は、戦争と対立の堕落歴史となりました。
文師が宣言されたように、
父子協助の時代には、第3アダムと第4アダムが協力して
これらの失敗を復帰することになります。
これが、文師が全歴史を通してアダム型人物として、
初代アダム、イエス、文師、文顯進博士の4人しか認めなかった理由です。
これはまた、文顯進博士が完全なアダム的権威を持つ理由でもあります。
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このように、統一運動(Unification Movement、以下UM)は常に
カリスマ的、メシア的、摂理的運動として特徴づけられてきました。
神さまの摂理は、アダム型人物とその家庭を通して、進行し、導かれるのであって、
いかなる組織や機関(組織化されていない教会や新宗教をも含む)を通して進行するのでは、ないのです。
摂理の現段階において、
神さまが立てて働いておられるアダム型人物に、
皆さんが反対するとすれば、
それは、洗礼ヨハネとその従者たちと同様に、
「先の者からあとの者」(マルコ10:31)へと転落することを意味しています。
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祝福家庭のメンバーである皆さんの役割は、
決して単に、文師を受け入れてUCの指導者を通して与えられる指示に従うだけではなく、
自分自身が「洗礼ヨハネ」となること、
つまり多くの人々に証しをし、
真の父母と真の家庭が地上に定着することを可能にし、
神の主権を確立することだったのです。
UCの指導者およびメンバーは、
真の家庭が摂理的使命を実現できるように支援することに、失敗しました。
それどころか、
文師の使命と家庭を支援することに、失敗し、
その使命を完遂するために選ばれた方、すなわち
第4アダムである文顯進博士を直接攻撃することによって、
かえって支援とは真逆の大損害を与えることになったのです。
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したがって、
それぞれのアダム型人物の存命期は、
大いなる希望の時であると同時に、
また大いなる審判の時でもあります。
もしあなたがアダム的権威と歩調を合わせるなら、
明らかな困難の中でも祝福されるでしょう。
もしアダム的権威に反対するとすれば、
その姿勢がどんなに論理的で「見識がある」ように見えても、
呪いとなるでしょう。
これは組織レベルでも当てはまります。
もしある組織が、その指導者たちが神の摂理を妨げたために呪いを受けることになれば、その組織のメンバー全員が同じ状態に置かれるのです。
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UCのメンバー全員が今、このような悲惨な立場に置かれています。
非常に深刻な事態です。
だからこそ、すべての個人、すべての夫婦、すべての家庭が、今
摂理の上で起こっていることを知り、
その摂理的知識に従って行動し、
いかなる指導者や組織にも惑わされないという
自らの責任を果たすことが
非常に重要なのです。
(つづく)