前回の手紙では、UCの指導者たち、あるいは「聖職者」たち(教権勢力)が陰謀を企て、教会時代を終わらせるという文師の指示に逆らった経緯について詳しく説明しました。
「教会時代の終焉」は、準備された宗教指導者たちが第3アダムである文師に対して「洗礼ヨハネ」の役割を果たすことができなかったために文師が歩まざるを得なくなった40年「荒野路程」の終わりを意味する、重要な分水嶺でした。
1954年から1994年までの40年の間に、文師は世界基督教統一神霊協会(HSA-UWC)を通して、その失敗を償うための世界的な基盤を築きました。
この協会が、中傷する人々によって「統一教会(UC)」と呼ばれるようになったのです。
つまり、UCは決してもともと「教会」として見られることを意図したものではなく、事実上、普遍的な救いをもたらすという本来のメシア的使命に直接該当しない40年間の「回り道」を担当するものだったのです。
その本来の使命は、90年代半ばから文師が創設された数々の世界平和団体を通して普遍化された祝福結婚によって完成されるはずでした。
「教会時代の終焉」に抵抗したり、阻止したりしたということは、UCの聖職者たちが、自分たちが作り上げ、自分たちの目的のために守ろうとした教会構造を維持するために、最も重要な時に神の摂理に反逆したことを意味するのです。
***
さらにこの聖職者たちは、父の指示に忠実に従った文師の後継者、第4アダムである文顯進博士に対する悪質な攻撃を主導しました。
彼らは、人格攻撃、虚偽の報告、数十件に及ぶ訴訟などを通して、文博士の摂理的な働きを妨害しようとしたのです。
***
後述しますが、彼らはそのすべての試みに失敗します。
それでもなお彼らは、文博士の母親や、何人かの兄弟、そして多くのメンバーたちを自らの邪悪な計画に巻き込み、統一運動の分裂を引き起こしたのです。
この分裂により最終的に、ショーン・ムーン(文亨進)のサンクチュアリ教会と韓鶴子夫人の独生女(OBD)教という2つの新しい「カルト」が形成されることになりました。
このいずれも摂理とは無関係の団体であり、統一原理や文師の教えに沿ったものではありません。
ショーン・ムーンの率いるサンクチュアリ教会には、摂理的な業績もステータスもありません。
OBDはいまだに「世界平和統一家庭連合」(FFWPU)という名称を使っていますが、教会時代を終わらせるという文師の指示にもかかわらず、それ自体は依然として高度に構造化された教会機関であり、家庭の連合体ではありません。
したがって、ここでは「FFWPU」ではなく、「UC」という名称を使用することにします。
なぜなら、現在のFFWPUは、神、文師、そして文博士が意図した祝福家庭を中心とする世界的平和連盟の姿からはかけ離れているからです。
また、UCのメンバーは指導者らが教会構造を維持するのを黙認しているので、そのようなメンバーを「統一教会人(Unificationists、以下UC人)」と呼ぶことにします。
これに対し、教会時代が終わって以来、祝福中心家庭を主要な摂理的媒体として重視する天と文博士を支持してきたメンバーを、「祝福中心家庭(Blessed Central Families)」または「BCF」と呼ぶことにします。
***
文師は晩年になって、聖職者たちの背信行為に気づき、「私の家族を踏みにじった」と非難しながら審判の言葉を下され、彼らは「ルーシェルよりも悪い」と宣言されました。
その内容は2012年に聖和される直前の最後の「訓読会」の短いビデオに記録されています。
文師がUCの聖職者たちを「ルーシェルよりも悪い」と非難され、呪いを宣告されたその意味は、その聖職者たちが間違いなくUC人を神の摂理に反対するように導いた者たちであったことを理解した場合にのみ正しく理解できます。
神の摂理に反対するということは、
天の御業を妨害するサタン勢力を助けているという意味なのです。
(つづく)