dignity

文顯進会長、彼は誰なのか03

本 論(1)

それでは、顯進様がどのような方であるかについて具体的にお話致します。

私は顯進様の人生と人格、信仰と信念、このように2つの分野で考えてみました。
このように分野を決めたのには理由があります。

私たちは、単に人間、文顯進の細かな日常に関心があるのではありません。
その方が何を好まれ、どこで生活しているのかを知ることは重要ではありません。
私たちがその方について知ろうとしている理由は、
その方が本当に神様によって選ばれた摂理の中心人物であるかを判断するためです。
真のお父様の権威を相続した息子であるかを判断するためです。

それではまず顯進様の人生と人格についてお話し致します。

1. 顯進様の人生と人格

1) 顯進様は、金のスプーンかセルフメイドマンか?

第一に、顯進様は金のスプーンか(silver spoon)、
自力で成功したセルフメイドマン(self made man)かに関することです。

私が昔、ある二世からこのような言葉を聞いたことがありました。
「顯進様はハーバード大のMBAに裏金を払って入学されたのだ。顯進様にはそのような実カはない」また、ある指導者は、このように言いもしました。
「顯進様はお父様の基盤があるので、成功的な活動ができるのだ」

恐らく、こうした偏見が生まれたのは、
第一に、顯進様自身が生きて来られた過程をあまり表に見せない方だからです。

多くの人々は、自分の人生を英雄談のように表現しようとしますが、顯進様はそのような面では非常に言葉数の少ない方です。

第二に、顯進様を他の真の子女と同じように考え、他の子女様を見て顯進様を評価しているからです。

第三に、一般的に真の子女たちは、苦労を知らずにわがままに育った人たちであり、親の七光りとお金で簡単に出世した人として見る見方があるためです。

ところが最近、顯進様は、このような質問をされました。
「私は金のスプーンを口にくわえて育った人か、自力で一家を成し立てたセルフメイドマンか? 」

皆さんは顯進様がどのような人生を生きてこられたと思いますか?
前者でしょうか、それとも後者でしょうか?

それでは、顯進様の実際の人生がどうであったか、お話したいと思います。

韓国のことわざに、大きくなる木は双葉の時から分かるという言葉があります。
お父様は顯進様について「生まれつきの息子」という表現を使われたことがあります。
論語に出てくる孔子の表現を借りれば、生まれながらにしてこれを知る者(生而知之)なのです。

顯進様の並外れた器に早くから気づかれたお父様は、顯進様を幼い頃から強く育てられました。
10代の頃から荒い海の上でマグロ漁の訓練をさせ、14歳の時にはすでに船のキャプテンをさせました。午前4時に起床して船を引っ張って出て行かなければならないのですが、少しでも遅れると、怒鳴り付けられがちだったそうです。

ある時、顯進様はお父様と一緒に船に乗っていましたが、突然の波でバランスを失い、船首から冷たい海に落ちてしまいました。皆、船の後尾で釣りに集中していたため、誰もこれに気付かず、結局、顯進様は自ら太い釣り糸をつかんで、船に上がったと言うことです。全身海水に濡れてぶるぶる震えていましたが、お父様は釣りにだけ集中されていました。やがて帰る時間になり、午後遅くに陸に到着しましたが、お父様は宿所に戻るのではなく、再び顯進様を連れて、他の釣り場に移動されたのです。
顯進様は何も言わずにお父様について行かれました。

もしこの息子が天的なメシヤ的使命を背負って行く運命であるならば、数多くの死の難関をも突破しなければいけませんが、このような頼もしい息子の姿を見守られるお父様は、どのような期待と希望を抱かれたことでしようか。

顯進様の並々ならぬ真価が表れたのは、まさに乗馬選手として挑戦をした時でした。
1988年オリンピックをわずか数年後に控えた状況で、乗馬訓練を始め、国家代表になるということは、ほとんど不可能に近いことです。
しかし、顯進様はお父様の摂理を助けようとする一念で学業まで後回しにして、全力を尽くして乗馬訓練に臨み、堂々と国家代表選手に抜擢されてソウルオリンピックに出場することができました。

顯進様はまた、人より遅れて学業に専念したにも関わらず、コロンビア大学を経て、世界で最も入るのが難しいと言われるハーバード大のMBA課程に、一度で合格し、他の人よりも6か月早く卒業されました。

このように、学業をしながらも、週末には必ず数時間運転してニューヨークに戻り、お父様の日曜日の集会に参加してみ言葉を聞き、再び学校に戻りました。

顯進様はこのようにみ言葉を学びながらも既に14歳頃から説教壇に立って、直接み言葉を語る訓練もしてこられました。
顯進様が数十万の聴衆の前や、世界最高の指導者の前など、どんな対象に対しても原稿なしで優れたスピーチをすることができるのは、生まれつきの天稟もありますが、顯進様自ら、数多くの訓練と挑戦を繰り返されたからです。

顯進様は探求力が強く、決心さえすれば最高の目標を立てて挑戦される方でした。
私が一つ驚いたことがありました。

私は2009年8月頃、
パラグアイのプエルト・カサドと言う小さな都市を訪問したことがありました。
その時、暴動が発生して、ある家にリチャード・ペレア(Richard Perea)という方と一緒に数時間、閉じ込められていました。
私は薄暗い家の中で、普段気になっていた質問をペレア氏に聞いてみました。
彼は私より早く顯進様に侍って数十年以上、ビジネス分野で活動してきた頭脳明晰な指導者でした。
私はこのように聞きました。
「顯進様は、ビジネスでマイクロマネジメントをしないという話がありますが、ビジネスの観点から見て、顯進様はどのようなタイプの指導者ですか?」
すると彼は、流暢な話法で顯進様に関する自分の経験を説明しました。そこで最も印象深かったことは、次のような言葉でした。
「顯進様は一つの会社を運営するCEOタイプではありません。彼は、互いに分野が異なる数十、数百の会社を率いて行くことができるリーダーのタイプです。だからそのような方に対して何故マイクロマネジメントをしないのかと問うことは愚かな質問です」

それで私はまた、このように聞きました。
「そのようなリーダーシップはどこで備えられたのでしょうか? 本やハーバード大MBAのような学校教育を通してでしょうか?」
すると彼はこう答えました。
「顯進様は今、どこに来ていますか? どこでほとんどの時間を過ごしていますか? 米国のオフィスではありません。そのオフィスさえも非常に小さく、1年に数回立ち寄るだけです。その方は今、このパラグアイの奥地に彼と共に働くビジネスリーダーと一緒に来ています。これが私の答えです」

私はこの会話を通じて顯進様は霊的分野であれ、物質的分野であれ、自ら環境を主管して開拓し、最高の目標に向かって挑戦していく方だということを確認することができました。

「私はセルフメイドマンか」と質問された時、これを摂理的な観点で理解すると、
「私は自分の責任分担で摂理の責任を持つ資格と正統性を備えてきた人か」という質問になります。

私たちは、顯進様の成長過程と人生の中で、神様が選ばれた方であり、顯進様自ら神様の天的な召命を受けることができる最高の資格と資質を備えられた方であることを発見するのです。

つづく