本論の最初の部分 本論(1)では、
顯進様の人生と人格を照らし出すことで、
その方が果して、神様が選び準備された摂理の中心人物なのかについて調べてみました。
時間の制約と私の限界によって、極めてー部の断面のみを見たという点を理解してくださればと思います。
本 論(2)
2. 顯進様の信仰と神学的観点
それでは本論の第二のパートとして、
顯進様の信仰と神学的観点について考えてみたいと思います。
顯進様の信仰と神学的観点の核心を最もよく理解しようとすれば、
顯進様が提示された4つの神学的質問のフレームを以て説明する必要があります。
ところで私はこの4つの神学的質問を解いて、次の7 つの質問を以てこの第二のパートの主題について分析してみました。
7つの質問とは次の通りです。
1) 神様中心か、真の父母中心か?
2) 真の家庭か、教会か?
3) 主人信仰(責任信仰)か、盲目信仰か?
4) メリットベース(merit base)か、特権意識か?
5) 文化が優先か、構造が優先か?
6) 基元節は進行形か、完了形か?
7) 祝福は実際か、概念(条件)か?
このように分析する目的は、
顯進様と、現在の統一家が属した教会の間の、本質的な違いが何なのかを
明確に現わす為です。
また、顯進様が摂理の中心人物なのかを判断することができる
確かな基準点を提示する為です。
1) 神様中心か、真の父母中心か?
第一の質問は「神様中心か、真の父母中心か」です。
これは顯進様の第一の神学的質問である「摂理の中心は誰か」につながる質問であり、
顯進様とこの教会を分ける、最も根本的な境界線です。
顯進様にとって摂理の中心は、神様であって、真の父母ではありません。
神様が人類を救うための摂理歴史を経綸して来られたのです。
そして、顯進様が理解する真のお父様は、
神様の息子であり第3アダ厶として来られた人間であって、
神様ご自身ではありません。
真のお父様は、神様とイエス様を同一視した信仰の誤謬を正し、
神様中心の信仰の伝統を、立てて来られた方でした。
ところが現在、教会は食口たちの信仰を、
神様中心から真の父母中心に変えてしまいました。
真の父母を神様と同一視して、
過去の信仰人たちが犯したのと全く同じ誤ちを犯しています。
顯進様は神様を中心に侍って生きる方です。
祝福家庭たちは神様を忘れてしまったと叱咤されます。
顯進様の神様信仰はずっと以前に形成されたものです。
17年前に私がカープの会長になった直後に顯進様に「真の父母様を中心として一生懸命頑張ります」と申し上げたことがありました。その時、顯進様は「神様を抜かしてはならない。神様が先だ!」と語られ、私は非常に慌てたことがありました。
私たちは見えない神様をいつも意識し侍って生きることが難しい上に、見える真の父母様が神様と一つとなっておられるのだから、真の父母様に絶対的に侍り侍れば、それが即ち神様に侍ることであると思ってきました。
それも一理ありますが、正確には、神様と真の父母様は別個の存在であり、
私たちが信仰する根本目的は、神様との父子関係を回復し、神様を私と私の家庭の中心として侍って生きることです。
神様の摂理を率いて行く中心人物がいるなら、
その方は、全人類が神様を中心に侍って生きていく道を教えて下さる方であり、
彼らが模範として従うことができる実体的な先例を立てて下さる方です。
そういう方が正にイエス様であり真のお父様でした。
したがって、その方たちの伝統とレガシーを正しく守って行かれる方が、
真のお父様の後を継ぐ、摂理の中心人物なのです。
2) 真の家庭か、教会か?
第二の質問は「真の家庭か、教会か」です。
この質問は顯進様の第二の神学的質問である「メシヤの使命は何か」と第三の神学的質問である「真の父母と真の家庭の顕現の意味は何か」と関係があります。
顯進様が理解されるメシヤの使命は、理想家庭の実現です。
したがって、メシヤとして来られたお父様の使命は、理想家庭を実現することであって、
教会を建てることではありません。
お父様が作られた家庭は、理想家庭実現の為に顕現した人類歴史最初の真の家庭です。
このような真の家庭が現われたからこそ、
初めて人類歴史に、最初の真の父母が現われたのであり、
その真の家庭を基盤として、人類救援の道が開かれたのです。
このような基準から見れば、
真の家庭はお父様の最も貴い業績となり、
神様の摂理の最も重要な基盤です。
したがって、
真の家庭が中心であって、教会が中心ではありません。
真の家庭が破壊されれば、神様の摂理が決定的な被害を受けるようになりますが、
真の家庭が健在であれば、崩れた教会の基盤はいくらでも再び立てることができるのです。
そして真の家庭が地上に顕現したために、神様の摂理は、教会ではなく真の家庭の血統を中心として発展するようになるのです。
神様ー真の父母様一真の家庭につながる縦的な軸に祝福家庭が連結され、
真の家庭の三大王権が定着する新しい伝統が立てられるのです。
これが顯進様が持っておられる神学的な立場です。
ところが現統一家は、教会を中心に立てて、真の家庭を中心とした根本秩序と伝統を破壊し、祝福家庭が縦的な軸に正しく一致していく道を妨げました。
真の家庭の長子である顯進様を追い払って、
お母様の死後に法統に進もうとする、意図を持っています。
お父様の後を継ぐ方であるなら、
何をお父様の最も貴いレガシーとして守っていくべきでしょうか。
真の家庭ですか、教会ですか。
神様の摂理に従っていく祝福家庭なら、何に一致してゆくべきでしょうか。
真の家庭ですか、教会ですか。
つづく