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第2回MSMI国際セミナーでの基調演説(04)

2013年10月18日、ソウルで開催された
第2回MSMI国際セミナーでの基調演説(郭錠煥)
文鮮明先生の摂理史観と天一国創建時代の歴史認識

先回からの続き▼▼▼▼

 4. 真の父母様の路程(1960-2000)

総裁が人類のメシヤとして、また真の父母として家庭的摂理を出発して以後の40年間、
神の復帰摂理は成約時代として急速な発展をします。
ところが総裁は、1960年ではなく、それから33年が過ぎた1993年になって初めて、成約時代を宣布されました。
個人的・家庭的・教会的な成約時代の出発は既に1960年に始まりましたが、
摂理完成の為の世界的な成約時代の出発と世界的なメシヤと真の父母の位相へと出発する為に、総裁は33年間途方もない準備をしてこられたのです。

総裁は、人類歴史上初めて
「真の神の日」(1968.1.1.)と
「真の父母の日」(1960.陰暦3.27.)、
「真の子女の日」(1960.陰暦10.1.)を制定され、
「真の万物の日」(1963.陰暦5.1.)まで制定されました。

このような記念日を制定されることによって、
神と人類と万物が本然の位置に復帰する基盤を準備するようになったのです。

創造理想世界は神の愛を中心に祝福を受けて真なる家庭を成した人類全体が一つの家族を成すことによって実現されます
統一教会の教勢は大きくありませんでしたが、文総裁は全世界に向かって宣教師を派遣されました。初めは米国や日本といった数ヵ国でしたが、その後90ヵ国、後に共産主義の宗主国であるソ連など180ヵ国に宣教師が派遣されました。

総裁は1990年4月
ソ連の最高指導者だったゴルバチョフと会談され、
新しい時代が到来したことを知らせる世界的な大会をソ連のモスクワで挙行されました。

総裁がゴルバチョフと会談する場に私も参加したのですが、ただの儀礼的な歓談レベルではなく、ソ連の真の発展の為に総裁は、その方法論と方向性を具体的に提示されました。
更には共産主義の宗主国の最高指導者に対して
「共産主義を放棄し、西側の投資を果敢に受け容れ、国民の生活を助け、宗教の自由を認めよ」と語られました。
人類の真の父母として、生命の脅威を冒してでも
怨讐国家の国民に対して愛を実践された証拠でもあります。

1991年11月
文総裁は北朝鮮を訪問され、金日成主席と抱き合いました

金主席は日本の赤軍派をけしかけて、全世界的に勝共運動を展開しておられた総裁を暗殺しようとした張本人です。それだけでなく、総裁が過去に平壌で宣教されていた時には総裁を逮捕して興南監獄で死の強制労役をさせた北朝鮮共産党の首魁でもありました。

しかし総裁は、真の父母の心情で彼を抱擁されたのです。

このような一連の出来事は、成約時代に成就しようとされた摂理の範囲が共産陣営まで含めて全世界にわたり、実体の地上天国を実現しようとされた総裁の意志だったことを意味するものです。

文総裁は、自ら真の父母の立場を蕩減復帰された後、
神の血統を地上に定着させる為に
祝福結婚式を1960年から主管してこられました。

初めに3家庭から始め、
翌年36家庭を祝福されました。

当時は蕩減復帰摂理の為の祝福結婚を受ける為の条件が非常に厳しかったのですが、年を経て祝福家庭が増えていくと共に、精誠と犠牲により復帰摂理の為の蕩減の基台がしっかりと蓄積されていきました。

1990年4月にソ連を訪問した後、
1992年7月に全国的な次元の「再臨主・メシヤ・救世主・真の父母宣布大会」を挙行され、
1992年8月には「世界文化体育大典」を通して、世界的な次元の「再臨主・メシヤ・救世主・真の父母宣布」と神の心情文化世界、理想天国の実現を宣布されながら祝福の世界化を許諾されました。
この時から、それまでの厳格な祝福結婚の条件が緩和されて、
更に多くの人々が神の血統に復帰される祝福結婚式に参加するようになったのです。

それと共に、総裁は、神の平和理想世界を具体的に実現する為に、
韓国と日本を海底でつなぐ韓日トンネル建設世界平和超高速道路建設(1981)、
ベーリング海峡トンネル建設(2005)を発表するなど、
外的にも一つの世界の為の土台を構築されました。

更には、スポーツを通して世界平和を実現しようとする努力までされました。

1960年の真の父母様聖婚直後に本格的な成約時代の出発を宣布できなかったのは、
共産圏と全世界を真の父母様が抱き束ねる条件がなかったからです。

結果的に1960年から1993年の間は縦的な歴史的流れでしたが、
摂理史観の流れによると「縦からなる横的蕩減期間」になったのです。

翌年、1994年5月には
世界平和統一家庭連合時代を宣布されながら
家庭盟誓」を制定されました。
それまでは個人救援次元の「私の誓い」(1962年10月制定)を基準に信仰生活をしましたが、その後は個人救援ではなく家庭単位の救援時代となり、全ての家庭が神の理想世界の理想家庭として実践すべき道理と原理原則が何なのかを宣布されたのです。

このような事実は、復帰摂理の過程においてあまりにも驚くべき変化です。

個人救援は、いくら個人的に悟りを得ても死んだ後には築いた道の基盤が自動的には継承されません。
しかし家庭救援の基盤は、血統を通して継承されることによって、神の復帰摂理歴史が漸進的に完結されるのです。
厳密に言うと、1994年から
個人救援時代や教会・宗教救援時代が終わり、
家庭連合時代が開門されることによって、
精誠と善の実績が子孫に伝承される家庭救援時代が開かれたのです。

真の父母様はその後、
1997年9月11日に第4次アダム圏宣布をされ、
1997年12月1日の霊界祝福開門宣布を通して、
地上の祝福のみならず霊界の先祖まで地上の後孫の蕩減条件の恵沢を受けることができる時代を宣布され、
1999年真の祝福天宙化とサタン血統根絶完成解放まで宣布されたのです。

真の父母様のこのような宣布は、
蕩減復帰摂理時代から飛躍する実に驚嘆すべき事件です。
サタンの血統によって誤って始められた歴史が終結し、
これからは神の摂理圏の時代においてサタンまでも抱いて悔い改めさせ、復帰させることができるようになったということを教えて下さったのです。

真の父母様のこのような全ての献身と努力を通して
2000年大転換時代が来て、
地上天国の千年王国が到来したことを自覚することができるようになりました。

真の父母様の地上天国実現の為の努力はこれに留まるのではなく、
続いて海洋還元(2000.6.17.)、
陸地還元(6.24.)、
天宙還元(6.29.)を宣布されながら、
この世の中の宇宙万物を創造本然の理想に戻して、
内的に第4次アダム心情圏還元宣布(7.1.)までされました。

真の父母様が、地上天国を実現する為に、今説明している途方もない摂理的業績を用意周到に展開されたことは、
真の父母様が成された蕩減復帰の恵沢を、
地上天国の入り口で段階的に人類に伝授することによって結局、
全ての人類を神の子女として復帰し、
神の下の人類一家族の理想世界
実現しようとされてきたことを皆様に証すものです。

(5. 天一国創建準備時代(2001-2013))
につづく