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真の父母様に捧げた顯進様の特別書信(2008年3月23日)-01

愛するご父母様、
一世紀近く、絶対的基準をもって神さまの夢をなすために投入してこられた人生は、
私たちすべての指標になってきました。
一生涯、維持してこられたその固い決意は、
あらゆる試練と迫害に綴つづられた波乱万丈の人生の中でも、
変わることのない動機の源泉であり、
荒れ果てた環境の中で統一運動を世界中に花咲かせてきた、
しっかりした支柱でありました。

今、ご父母様は、将来を見渡されながら、
私たちの前には、数十年間積み上げられた血と汗と涙の結実があると共に、
新しい挑戦が待っていることを認識しておられることと思います。

今日、私たちは第二次大戦直後のキリスト教がおかれていた状況と、
非常に類似した立場に立っています。
「ワン・ファミリー・アンダー・ゴッド(One Family Under God)」
即ち、「神さまの下の一家族世界」を建設しようという神さまの夢を中心として
世界平和を実現することもできたはずの、まさにその時です。
従って今、最も重要なことは、私たちの運動全体が
神さまの神聖な摂理目標と方向に焦点をあわせることです。
これは今後5年間のためではなく、
One Family Under God の夢を
完全に実現する未来のためなのです。

ご父母様は、すでにご存知と思いますが、
私たちは今、重大な岐路に立っています。
摂理の未来は、今私たちの運動がどのような方向をとるかにかかっている
と言っても過言ではありません。
お父様、2006年にお父様は、
今後3年間がどれほど危険で重要な時期であるかを、
わたしに語ってくださいました。
まさに2007年と2008年と2009年です。
わたしもやはり、この時期の重大さを感じており、
早くすべての基盤を確立し、
摂理の方向に正しくアライン(一致)させておかねばならないということに
苦心してきました。
もしそのようにさえできたなら、私たちは、
摂理的目標である神さまの国建設と、
究極的なアベルUN建設の夢を
成し遂げることができるでしょう。
しかし、ここで挫折すれば、
私たちは一つの小さい教団として残るか、
未だ異端教派の束縛から抜け出すことができないことにもなりかねないでしょう。

統一教会を先頭に立てた40年蕩減復帰荒野路程の終了と共に、
ご父母様は失った6千年摂理歴史のすべての基台を復帰して下さったのです。
そして、その基盤の上に、ご父母様は定着時代を開門され、
続いて天一国時代宣布と共に、私たちの運動が本然の摂理目標である
One Family Under God の世界建設に邁進できる道を開いてくださいました。
ご父母様はすでに
1996年7月30日の家庭連合創設と共に、
少しずつ私たちの運動が統一教会の看板を降ろし、
カイン世界全体を変化させるための、包括的な摂理運動として発展できるように
指導して来られました。

復帰摂理に従ってご父母様は、
1960年のご父母様の御聖婚式以降、
祝福運動によって、
全人類からサタンの血統を除去することにより、
善なる主権の基台を立てることに専念して来られました。
これは過去40年荒野路程を通して、
統一教会内で、信者だけが参加する水準に留まっていました。
しかし、この祝福運動は
1990年代中盤を過ぎて、
資格を備えたカイン圏のすべての夫婦と家庭を対象に、
全世界的に拡大されてきました。
そしてご父母様は、女性連合と青年連合、平和大使運動など、主要摂理機関と平和運動を順次組織されることにより、
すべての国家と人種、民族、専門グループ等の、人類社会の全ての分野と関わる運動を展開して来られました。
続いて神様王権即位式と家庭堂、
アベルUN の創設と共に、ご父母様は
神様理想世界王国の実体的主権を立てるための基台を準備して来られました。

このようにご父母様が展開してこられたすべての手続きは、
摂理歴史の流れと方向に合わせて、秩序整然と拡大されてきました。
しかし、わたしは、指導者の中には、
上に述べたご父母様の摂理的展開を正しく理解できず、
私たちの教会のアイデンティティーと伝統、
そして基盤が喪失されるのではないかと心配している人もいることを知っています。
これは彼らが、
One Family Under God の世界を建設しようとする、
全体的なビジョンと目標から逸脱し、
蕩減時代に蓄積された基盤を、ご父母様の遺産であり、
究極的な目標であると間違って認識しているためです。

それはまた、子女として父母の前に捧げるべき「精誠」を、
ただ既存の制度と伝統に仕えることに限定させ、
これを始められた根本動機、即ち、
One Family Under God の夢に置かなければならないことを、
悟ることができずにいるのです。
ややもすると、このような間違ったリーダーシップにより、
私たちの運動が堕落した世の中で足場を更に拡大し、
神さまとご父母様が設定された目標に向かって進んでいくよりは、
過去を振り返り、既存の基盤を維持することに焦点をあわせようとしているのです。

わたしは過去10年間、
神さまの夢でありお父様の夢である
One Family Under God の世界を建設しようという、
その夢を中心として歩んできました。
そしてわたしは、統一運動、特に二世と若い指導者たちが、
神さまの摂理の方向に常にアラインするように、
一貫した原則と観点を持って指導してきました。
ご父母様が、年頭に語られたように、
2008年は神さまの摂理の将来と、
それを実現する速度を決定する重大な一年になるでしょう。
このような一年を私たちの運動が出発するにおいて、わたしは
統一運動をどのように再整備していくべきかという観点で、ご報告したいと思います。

次回につづく