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教会内での発言権を剥奪されたハワード・セルフ氏の公開書簡(2010.06.17)

愛する兄弟姉妹へ

私は、ランドール・フランシス教区長が好きです。
私達は長い間、お互い知っている中で、
真の父母様の大会と様々な活動を共にしてきました。
彼は優しくて良心的であり、信頼できるリーダーであり、
素晴らしい妻を持ち、真の父母様に完全に忠実な方です。
35年以上、教会に身を置いて、私はDC地域に何度も居住しました。
そして8年前、この地域に再び引っ越して来て、今まで住んでいますが、
これまでフランシス牧師は、教会で重要な責任者の立場にありました。
私は、お互いを大切にし、尊重していると思っていました。

真の万物の日の朝、私は、
フランシス牧師が地域の全食口に宛てた電子メールを読んでびっくりしました。
そのメールは、
私と事務所のメンバー全員、そして、顯進様に繋がっている人は誰であっても
今後第一地区のどの教会でも発言することを禁ずる、とあったのです。

私は本当に困惑しました。

それから私の頭の中には
「35年前、真の父母様を支持したという理由で、当時、私が通っていたバプテスト教会から異端者の烙印を押されたが、今では、息子と関連しているという理由で、真の父母様の教会から異端者の烙印を押されるんだな」と、
瞬間そう思いました。

この国は、言論の自由を賭けて幾度となく戦争をし、
多くの人が命を失った国です。
実際、私にはどこに行っても表現の自由がありますが、
私が所属している教会では
それが許されません。

最後の徴兵制度によって米陸軍に服務していた私は、その時、
誰よりも自由の価値を悟りました。
自由を守るために多くの犠牲を払いました。

もし私が文字通り、私達の教会で話をすることができなければ、私と私の家族は教会に行く時、くつわをくわえていなければならないのでしょうか。それとも、誰にでも分かるように黄色の星をつけて、他の人が私に話しかけないようにしなければならないのでしょうか。
そんな事まで考えさせられました。

顯進様側に対する粛清
どれほど行われるのでしょうか。

世界本部の許可なしに、いかなるインターネット・メールも教会共同体に送ることができないという公文が、すでに全世界の食口に伝えられました。
そしてまた別の公文では、
世界本部に事前に許可を受けなければ、全世界のどこでも、集まりを持つことができないと言います。
このような指示は
滑稽なだけでなく、施行が不可能なものです。
しかし、顯進様と顯進様に関わる人には誰でも攻撃し疎外し非難し
最終的に破門にするという狂乱の中で、
このような事が何事もないように行われているようです。

初めてフランシス牧師の電子メールを読んだ時、私は
この禁言令が、ただ彼からだけのものではないことを知りました。

実際に、他の教区長たちも
似たようなメッセージを送っていました。

なぜでしょうか。

米国連合本部でそういう指示が出された為であり、
ひいては世界本部の指示を受けた為です。
だから大切な食口が、
GPFを支持するという理由で、今では人間以下の扱いを受けるようになったのです。
つまり、彼らは
他の人々と同等の権利を享受することができなくなったのです。

数十年間続いてきた個人的、人間的な関係はもはや重要ではなくなりました。
勅令が下されたのですから、
彼らは今では悪人であり、これ以上、人権を享受する価値がないということです。

私と私の同僚は、この命令が出される前に、事前の審問を受けたこともなく、
公聴会もなく、さらには、一度も通知さえありませんでした。

私達は、私達を非難する人に会うことも、どのような抗弁もできませんでした。
教区本部の(事実上、米国および世界本部の)命令によって、私達は
罪人の烙印を押され、沈黙を強いられています。

史上最悪の迫害は、
まさにこのような命令により始まりました。

ヘロデ王とヒトラーは、すべての事を命令により行いました。
過敏な表現のように聞こえるかもしれませんが、
このようなことが
あなたとあなたの家族に起こったと考えてみてください。

私はこれが、果たして
真の父母様を中心とした統一家の伝統であるのかという疑問を抱かざるを得ません。
お父様が去る6月5日、宣言文を書かれるビデオを見ると、
それがお父様にとって、どれ程難しいことだったのか知ることができます。
ビデオを見て、ビデオの内容の字幕を読んだ時、
宣言文がお父様から出てきたものではないと確信しました。

何度かお父様はお母様を振り返って
「これ、オモニが書いて」と言われ
「私はここに顯進の名前を書かない」と言っておられます。
誰かがお父様にそうするように特別に要求しない限り、
お父様がそんなことを言ったりされなかったはずです。
真のお父様がどんな理由で宣言文を作成されようと、
教会の指導者たちは、これを
顯進様と顯進様に関わる人々を叩き壊すための命令として用いています。

敵を愛しなさいという教え
真の愛による自然屈伏はどこに行ってしまったのでしょうか。

私はこれが真のお父様による真の方法であり、
真のお父様と顯進様、そして食口全体が、
最終的に一つになることができる方法だと思います。

私を知っている人は、私が入教後、
ほとんどすべての時間、公職生活をしてきたことを知っています。

私は、タイガー朴、金ウォンピル牧師、朴普熙、石博士、郭錠換牧師など36家庭と直接一緒に仕事をしたことがあり、孝進様、珍憲様、そして現在の顯進様など、真の家庭の方々とも何年も直接一緒に仕事をしました。
私はイーストガーデンとそれ以外の場所で、真の父母様と共にし、指導者会議等に何百回も出席しました。

私は真の家庭内で、真の父母様を取り巻く
数多くの陰謀と嫉妬、挑戦等を目撃しました。

しかし、現在進められているような極端な事例は
見たことがありません。

UPFは、
世界平和運動を定着させようという真のお父様の40年の努力の結実です。
この運動は、真の超宗教の関係を目指しています。
UPFは、
すべての宗教に開放されており、
改宗圧力を受けないことを前提に世界中で平和大使たちが任命されました。

2009年、私はUPFを辞任しました。
理由は、UPFは
そのような努力を止めて、
統一教会を宣伝することに専念するようになった為です。

新しいUPF-USA会長の最近の報告書を読んでみると、
ラビン・ライフ(Lovin Life Ministry)を促進することが
UPF-USAの最も大きな案件となっています。

UPFの新しい世界議長は、台湾で説教した時
「UPFを含めて、すべてのプロジェクトのミッションは単純である…
真の父母様をメシア、再臨の主として宣言することである」と述べ、
この点を非常に明確にしました。

これは教会では何の問題もなく、
数十年間、教会の食口に期待されてきました。

しかし、これは本当の超宗教事業をすることで知られる組織としては、
適切な試みではありません。

UPFは、現在多くの大衆集会で、
真の父母様がメシアであることを宣言しています。

UPFはVIPを天正宮に連れて行き、
レバレンド・ムーン夫妻が再臨主であると証します。

これが教会であるならば間違ったことではありません。

しかし、真のお父様と私達の運動は、
本当の超宗教に基づいた世界平和運動の「大きな網(big net)」の基盤を作るために、
数十年間、懸命に働いてきました。

今、より多くの平和大使が、
自分たちが被害者であると感じています。

つまり、彼らは本当の超宗教に基づく任命を受けましたが、
今となっては、
統一教会としての信条を受け入れ改宗することを余儀なくされています。
さらに祝福は真の父母様によって様々な宗教を信じる人を対象に普遍的に行われていました。

果たしてそのような矛盾と二重性が、
摂理と統一家の使命を果たすことに有益でしょうか。

これとは対照的に、GPFは変わりません。
GPFは真のお父様の平和メッセージに正確に従っています。

顯進様が、すべての事を自分の為に行うという様々な非難とは裏腹に、
顯進様は、すべての大衆演説とVIPとの重要な会議で、
GPFの創設と理念哲学には、真のお父様の業績があったことを証言しています。

統一家の責任は、当然、全地球村であり包括的です。
すべての人が「神様の下の一家族」に自分を連結することができます。
しかし、世界の人口の過半数を「神様の下の一教会」というのは、本当に違う話です。

兄弟姉妹の皆さん、
私は現在、私達の運動の中で起こっていることについて、何も知らないわけでなく、
ナイーブな思いも持っていません。

私と私の家族は、
真に家庭と統一家内部の問題解決と最終的和合のために必死に祈ってきました。

私は真の家庭の誰であっても、
組織的で公開的な攻撃を受けることは、
統一家とその使命完遂にとって有害だということを確信しています。

私は、私達のすべての努力がどのような未来をもたらすのか、
私達はすべての活動により何を残すのかについて、
深く憂慮しています。

しかし、少なくとも私達は、すべての決定を下す際に、
私達の良心に従わなければなりません。

私は、私達に
教会と世界の平和運動の両方が必要であると確信しています。
私達には「精神的な生活の領域」と「大衆の領域」の両方が必要です。

私は今、教会内で話をすることが出来ようが出来まいが、
私達の運動のすべての食口を愛しています。

誰一人として、ここに簡単に来た人はいません。

私達が、現在の危機を成功裏に克服していくことを確信しています。
なぜなら、何よりも私達は皆、
簡単にあきらめない頑固なムーニー(Moonies)だからです。

真の父母様の愛があふれますよう
祈りつつ…

  2010.06.17
ハワード・C・セルフより