truth

生と死から見た終わりの日、そして統一家の構成員たちの役割

文会長は、四番目の内容において、
祝福家庭たちに過去の時代を「死」により終結させ、
新しい時代の「生」を準備しようと力説する一方、
統一家の構成員たちに、正しい役割を促し求めました。

真のお父様の天宙聖和式
文顯進会長のみ言(2012年9月15日)-4

(先回からのつづき)

主要宗教の預言的な経典には、
終りの日には、生きんとする者は死に、死なんとする者は生きる
という言葉があります。
皆さんは、今の終末時代において、その意味が
どういうことなのかを理解しなければなりません。

一つの時代を締め括り、新しい時代が始まるという観点からすると、
この言葉はもっともなことと考えられます。
それが自分たちの生命を維持できる道だと考えて、過去にこだわる人々は
新しい時代に入った時に消滅していくでしょう。
逆に、一つの時代から断絶され死なんとする人は
新しく始まる時代に準備された人々です。
それが、一方での生が、他方では死と連結されている理由です。

これを最もよく説明する道は、
真のお父様の人間の三段階の成長過程の説明、だと思います。

第一段階は胎中での生です。
私たちは、羊水の環境において、母親から滋養分を取りながら成長しますが、
出生と共にその世界は終ります。
その世界で生命を維持させてくれた、すべてが終わり、
私たちは、出生の通路を通過し、羊水の世界で成長した身体諸器官を、初めて使います。
そして尻をびしゃっと叩かれながら、この世の中に生まれ出て、息をし始めます。
私たちは、口などの身体諸器官を使って、食べ物を摂取し始めます。
私たちが知っていた世界は終わり、この世の中で生命を見出す為には、
昔の世界から、私たちを分離させる必要があります。
それで母親の腹中から出てきた時、母親の子宮で私たちの生命を維持させてくれた生命の綱である臍の緒が切れます。
そして子宮で成長し、未だ一度も使っていない身体諸器官を使わなければなりません。
こうして、一つの生の死は、他の生を導くようになります。

次に、私たちがこの地で生きるのは、肉身を成長させるためではありません。
私たちの肉身は、母親の子宮で作られました。
同じように、私たち5%の責任分担を通じて、私たちの霊魂を開発するのです。
神さまのみ旨に一致して、私たちの霊的な生を成熟させます。
私たちが永遠な世界での生を準備する時、
私たちの肉身とこの世の中での生を維持するのに必要な諸要素が、もうこれ以上必要でなくなる時が、来るのです。

私たちが、正義の生を生きるにせよ、偽りの生を生きるにせよ、
その私たちの肉身の生を土台として、私たちの霊的な器官が開発されます。
それは霊界での生の準備段階です。
私たちが、肉身を失ってしまう時、もう一度我々は、死に直面します。
しかしそれは、また新しい生、永遠の生をもたらします。
この永遠の生を豊かに生きる為に、開発しなければならない器官は何でしょうか。

真のお父様は、霊界は真の愛の世界であると説明しました。
何が真の愛ですか。
それは利他的な愛です。
それで私たちは、
生きんとする者は死に、死なんとする者は生きる」という、
この預言的な知見の背後には、大きな意味がある、ということを理解しなければなりません。何故ならそれは、
真の愛の犠牲的な心情を表現しているからです。

皆さんが成熟した霊的存在であり、他の人々に対する責任感を持っているなら、
皆さんは、他の人々の救援の為に皆さん自身の生を喜んで捧げることができなければなりません
ところが、
多くの祝福中心家庭は、今日、間違った統一家に染まってしまい、
このような思考とは、遠く、隔たっています。
ただ単に、私たちが真の父母様から祝福を受けたからと言って、祝福中心家庭の資格を備えたということを意味しません。
それは、ただ原罪という荷物を、これ以上持っていないという意味です。

皆さんが祝福中心家庭として資格があるかどうか、
皆さんが天一国の民として資格があるかどうかは、
真の父母様と何ら関係がありません。
すべては、皆さんが、
皆さんの生をどうやって生きたのかにかかっています。
そうだと思いますか。
わたしが作った話だと思いますか。
もし、わたしを信じられないなら、霊界に行くときまで待ってください。
祝福中心家庭の大多数が、遠からず霊界に逝かれる年齢です。

その時にどういうことが起きるでしょうか。
皆さんはどうなさいますか。
「私はそういうことを知らなかった」と言うのですか。
お父様が、すべてを教えて下さいました。

わたしは特に、日本の食口たちを非常に心配しています。
彼らは、尊敬に値する絶対的な信仰を持っていますが、同時にそれが、
彼らには、非常に、破壊的なものにもなり得るのです。
もし絶対的な信仰が、未成熟な状態から出ているなら、
なおさらそうです。
率直に言って、
今の統一家の人々は、後継構図がどうなるのかを考えています。
それで愚かな論争が起こります。
しかし、
経済的な基盤、政治的な影響力、地上での統一家内での権威などは、
外の世の中と比べると、
極めて小さななものです。

率直に言って、わたしには、
愚かな人々が、何の価値もないことをめぐって、争っているのが
信じられません。
統一家が価値を持つ唯一の理由は、
神さまの摂理と原理の価値ゆえです。

そのように教えられてきたのに、今は、
すべて、忘れてしまっているのです。

それ(神さまの摂理と原理の価値)が、
統一家を優れたもの、意味あるものにしてくれました。
それが、
私たちの原動力であり勝利の根源です。
ところが、
この愚かな人々は、
真っ先に、それを捨ててしまいました。
神さまは何処に、行かれたのですか。

もし真の父母様を神格化するなら、
神さまは何処に、行かれたのですか。

父母(神さま)と子女(人間)の区分は、
何処に、行ったのですか。

人類が、神さまと結ばなければならない正しい関係を、定立してくれた先例は、
何処に、行ったのですか。

これらは、根本的な内容にかかわることであり、
それを、捨てることは、
神さまに対する侮辱です。

ある指導者たちが、
「韓国文化と伝統下では、…もし今回の真のお父様の聖和式に行かなければ、人々が受け入れるのは恐らく難しいのでは …」等々と、わたしに強要する時、
わたしは本当に、気に障りました。憤慨した、と言うべきでしょう。

皆さんは、わたしが今までしてきたことが、この無知で愚かな人々の水準に合わせて、政治的な計算を土台に、為された、と思いますか。
お父様の実質的な長子としての私の責任は、何でしょうか。
真の家庭の一員として、わたしがしなければならない責任は、
真のお父様のレガシーを正しい先例として立てることです。

真のお父様が、食口たちにこのように語られたことがあります。

イエス様は、ご自身に任せられた使命を果たすことができなかったために、歴史上最も可哀想な方だ。失敗したのみならず、基督教徒なる人々が、イエス様を神様のように信奉しているので、霊界で神様の前に顔を上げることができないでおられるというのです。イエス様が、神様の真の息子として歩んで来た道を正しい目で見るなら、神様と人類の間に父子の真なる関係を定立し、神様のみ旨を地上に完成する為に生きた、という事実を正確に理解しなければなりません。

私たちは、真のお父様と真の父母様にどのようにしていますか。
私たちは、聖和式に本当に相応しい祭壇を築いて差し上げていますか。
真のお父様が神さまに会った時、真のお父様を代表すると自任する子女たちが、神さまの前に不敬罪を犯しているなら、神さまの目に、真のお父様がどのように映りますか。

皆さんが、もしわたしの公開書信に込められた意味を理解するなら、この点を知らなければなりません。
そうでなければ、真のお父様の聖和式が、途方もない後悔を残すことになるでしょう。

女性たちの中には、今の時代が、男性の優秀性より、女性の優秀性が頭角を現わす時代だ、と考える人々がいます。
毒蛇のような人々です。
ある面で今は、女性が男性の上に権威を持ち、男性は女性に従わなければならない必要が生じています。しかし、上のような思考を持った人々は、真の愛を背景にする原理と、その価値体系を理解することができません。
真の愛は他人の為に生きる愛であり、対象を支配する偽りの愛ではありません

女性の時代が意味することは、何でしょうか。
真のお父様の役割は、何だったでしょうか。

真のお父様は、復帰されたアダムの位置に立たれました。
メシアの使命が意味するのは、
神さまの真の息子、真の兄弟、真の夫、真の父の立場を回復し、
これに相応しい先例を、残すことです。
復帰されたアダムが、天と地の前に、その責任分担を完成したこの時代に、
復帰されたエバは、神さまの真の娘、真の姉妹、真の妻、真の母の立場を完成しなければならないのです。
このような期待は、
人間が考案したものではなく、太初(はじめ)から存在していたものであり、
期待されるところに従い、その立場ごとに、各々の責任分担があります。
そのようになった時に、実体的な、真の父母の立場が、実質的に安着できます。

それと同じく、
真の家庭の理想においても、
すべての構成員たちが、5%の責任分担を持っています。
そこには、家族を治める法があります。
それは、人によって作られたものではありません。
人類が創造される以前に、立てておかれた基台があるのです。
祝福中心家庭として、息子と娘として接ぎ木された皆さんに与えられた、基台も同じです。

この言葉の要点は、地位の上下を問わず、
人類は誰もが、自分の5%の責任分担から脱することができない、ということです。
特に、
今の後天時代はさらにそうです。

真の家庭内でのカインとアベルの葛藤に関して話す人々がいます。
それは、無知の招いた結果である、ことを悟らなければなりません。
真の家庭内に、カインとアベルの葛藤があるという話は、
真の父母様が、神さまではなくサタンを中心として、四位基台を形成した、という話になります。

最初のアダム家庭において、神さまが二番目の息子であるアベルを通じて役事なさったのは、アダムとエバが、サタンを中心として四位基台を成したからです。
それ故、サタンが長子圏を主張する権利があるのです。

家庭には、父親の権威を代表する3つの位置があります。
それは、
長子権、父母権、王権です。

カインとアベルの葛藤は、事実上、長子権の争いです。
神さまが二番目の息子であるアベルを、祝福するしかなかった理由は、
アダムとエバが、サタンを中心として四位基台を成したからです。
堕落の経路と反対に、神様は、
二番目の息子を祝福し、最初の家庭の失敗を回復する摂理をしてこられました。
ここで私たちは、神さまご自身も、人間を創造した時に立てた法と原理を守らなければならない、ということを知らなければなりません。

また、神さまは、血統の主人を、絶対的に、認められました。

しかし最近見ていると、何か原理的に聞こえる良さそうな内容だと思えば、書きたいままに書き、思いのままに書いているようです。
しかし、こういう状況で、
誰が責任を負うのですか。
真実を歪曲し、
原理を自分自身の目的の為に曲解していると言うべきです。
このような過ちを犯す人々は、
自分たち自身を祝福中心家庭だと思っている、
無知で愚かな人々です。
これまで絶えず教育を受けたけれども、
学び悟ることができず、
絶えず導いてもらったけれども従わず、
それで資格のない偽りの預言者になってしまったのです。
そして彼らは、驕慢と蛮勇で満たされ
自分たちの意見と考えが、神さまと人類の前にプラスになると思っています。

皆さんが、本当に成熟した息子と娘なら、
神さまの摂理を本当に理解しているなら、
原理と真の愛の価値体系を本当に理解しているなら、
過去何年間にわたり、統一家で発生したようなことは、
起きるはずがありません。

過去3年間、わたしは彼らの為に祈り続けました。
何故なら彼らは、自分たちが何の仕業をしているのかも、分かっていないからです。

皆さんは今回、米国で暴露されたことが、ほんの始まりに過ぎないと思いますか、
それともこれから起ることは、これ以上悪いことではないと思いますか。
これは、ほんの始まりに過ぎないのです。
終局的に、統一家は、ずたずたに切り裂かれるでしょう。
しかし皆さんは、
誰も責めることができず、
皆さん自身の無知を、咎めなければなりません。
真のお父様は、「無知には完成がない」と語り、既に皆さんに警告なさっているのです。

(つぎにつづきます)